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屠蘇酒(とそしゅ)の由来

お屠蘇
屠蘇酒は,もともと中国から渡来したもので,蘇(そ)は病を起こす悪鬼を意味し,屠(と)は相手を負かすとか,退治するという意味から,年頭にあたって一年の病魔を払い,長寿を願う祝い酒とされてきました。

その歴史は古く,古代中国は後漢(ごかん)の時代(A.D.25〜220)の華佗(かだ)と三国時代(220〜263)の文献を合わせ,華佗が作りし方法にして,これを皇帝である曹武帝(そうぶてい)に伝授(でんじゅ)せしめたのが始まりとされています。

山椒(さんしょう),大黄(だいおう),桔梗(ききょう),防風(ぼうふう),丁字(ちょうじ),陳皮(ちんぴ),茴香(ういきょう),薄荷(はっか)の8種類の生薬(しょうやく)をすべて砕(くだ)いて,赤い布袋(ぬのぶくろ)に入れ,大晦日の夜に井戸深く吊(つる)し,元旦の朝にこれをとりだし,袋ごと酒に養分が出るまでしばらく浸(ひた)し,祝いの席でその屠蘇酒を小・中・大の杯盃(さかずき)に満たして,それぞれ三献(さんこん)ずつ計九献(これを三・三・九度といいます)を捧(ささ)げ「一人これを飲めば一家に疫病(えきびょう)なく,一家これを飲めば一里(り)に疫なし,元旦これを飲めば年間病(やまい)なし」と祈念し,歳(とし)の若い者から長じた者へと順に飲んだと伝えられています。

さらに正月三が日の祝いが終わった後(のち)は,屠蘇袋を玄関先に吊しておけば,疫病の気を避けることができると俗信(ぞくしん)されてきました。



屠蘇袋に入っている生薬の効能

1.山椒(さんしょう):大脳を刺激して,内臓の働きを活発にする作用があるとされ,胃腸の虚弱による消化不良やそれによる胃もたれ,腹部に冷えとガスの停滞,それに伴う腹痛,回虫の駆除に効能があります。

2.大黄(だいおう):とくに熱があるときの便秘を解消するのに優れた効果があります。また,抗菌(こうきん),止血(しけつ),抗腫瘍(こうしゅよう)や胆汁の分泌を促進する働きもあると考えられています。
【注意】妊婦の産前・産後および授乳期間は使用を禁じます。

3.桔梗(ききょう):咳(せき)を鎮(しず)め,痰を除去(じょきょ)し,咽喉(のど)の激痛や嗄(しわが)れ声に効能があります。

4.防風(ぼうふう):風邪やインフルエンザによる発熱・悪寒(おかん)・頭痛・関節痛・身体が重だるい,咽喉の痛みに効能があります。

5.丁字(ちょうじ):食欲不信,吐(は)き気(け),嘔吐,下痢,インポテンツ,婦人の陰部の冷え,おりものなどに効能があります。

6.陳皮(ちんぴ):とくに風邪引きの妙薬(みょうやく)とされ,咳を鎮め,咽喉の痛みに用いられます。
また,健胃剤としての効能もあります。

7.茴香(ういきょう):健胃剤として,食欲を増進させるとともに胃腸疾患に効果があります。また,胃痛,冷えによる腹痛,腎機能の低下,腰痛や痰を除去する効能もあります。

8.薄荷(はっか):血管の拡張や健胃の作用があり,風邪による発熱・頭痛,眩暈(めまい),目の充血,咽喉の腫れと疼痛,虫歯による歯痛に効果があります。



また,華佗は推拿(すいな)療法や針灸療法の分野に関しても非常に造詣(ぞうけい)が深かったことで知られています。
『三国志(さんごくし)』の華佗伝説によると,彼の選んだ穴位(つぼ)は甚(はなは)だ数が少ないにもかかわらず,その治療効果は絶大であったといわれています。

(のち)の世の人々は,華佗のこのような医学分野での貢献(こうけん)を讃(たた)え,末永くその遺徳(いとく)を記念するため,人体脊椎(じんたいせきつい)の左右合わせて48の穴位(つぼ)を「華佗夾脊穴(かだきょうせきけつ)」と命名することにしました。


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